深く潜ってたのに

近所の薬局で買った安っぽいけどかわいいみずいろで、足の爪を塗り直した、今年の夏は3回目で、きっとこれが最後になると思います。今日の午後洋服を買いに出かけたんだけど、もう秋冬物が並んでた。くすんだ色のセーターやダウンのもこもこを見て、いろんなことと、匂いを思い出しました。日常の色々を見るたびに、今までの何かを思い出す、私にはそういう癖があるんです、記憶を紐解いて苦しくなって、でもちょっとあったかくて、遠い目になっちゃう、その瞬間がとてもすき。
今年の夏は季節感を味わうようなイベントや日常がひとつもなくて(強いて言うならスイカと蚊取り線香かな)、その代わり日々否が応でも自分と向き合ってる。嫌じゃないんだけど、すごくきつい。だからこれから秋や冬が来るのを、すごく待ち遠しくいます。きっと秋が来たからって何かが変わるわけじゃないんだけど、このきつい日々を早く乗り越えて思い出にしてしまいたいのかもしれない、思い出にしてしまえば、それさえ大切なひとつの自分の引き出しになるから。
でも普通の楽しみな気持ちとして、秋はすきです、秋には特別な匂いと記憶がたくさんある、どれもきらきらしたうす紫の水晶みたいで、ひとつぶひとつぶ手にとってながめて遠くにこころを遣る作業が、今からとても楽しみです。
こんな風に記憶を愛でながら生きていてさえも、自分の周りでは日々新しいことがめまぐるしく起こっていて、毎日が新たな記憶として、脳にインプットされていく。それもすごいことだな、いつかおばあちゃんになるのが楽しみなのは、そういう日々の結晶を、籐椅子に腰掛けてゆっくり眺めるのが楽しみだからです。いつかその日が来るまでに、たくさんの引き出しにたくさんの結晶を、あつめられたら(その過程も含めて)それだけできっと、素敵な人生になるんだろうな。
ブログを書くのがはじめてで、要領がよくわからないんだけど、なんともない日記みたいな感じで、やっていこうかな、って今思いました。